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「売れる商品」開発学ぶ――五十嵐JATAK常務理事のすすめ――〃地域の知恵〃の結集が肝要=農協婦連=「異業種交流」の意味を理解

2007年3月3日付け

 全国拓殖農業協同組合連合会(JATAK、馬場光男所長)は、「第二回異業種交流会」を去る二月二十八日、サンパウロ市内のホテルで開催した。農協婦人部連合会(ADESC、吉泉美和子会長)の会員ら約二十人が参加、日本の農業や農産物加工の現状、「売れる商品」の開発などについて、熱心に学んでいた。
 交流会には二十六日から滞伯しているJATAKの五十嵐清一常務理事が参加。異業種交流会の趣旨を「売れる商品をみんなで開発し、少しでも現金収入を高めたい人たちの集まり」と説明した上で、「商品の開発は一人で全部をやろうとせず、地域と力を合わせることが大事」と強調した。
 同氏は具体例として、岡山県津山市の地域特産物、トマトゼリーの「まっかなときめき」を紹介。同商品は農業経営の低迷に悩んでいた地元農家が、三年間の歳月をかけて、地域の企業や大学と共同して開発したもの。
 「この商品が全国で通用するのは農業に関係のない人たちの知恵を集めたこと。たとえば商品名は地域から公募し、ロゴマークも地元の大学生がデザインしている。試食会も何度も開いて改良を重ねている」。
 同氏は、その上で〃売れる商品〃をつくるために必要なこととして、一般的な消費者の嗜好にあわせること、無農薬などの健康志向を重視すること、包装や分量などの見た目の美しさを高めることをすすめた。
 これに加えて「ブラジルでは商品の食べ方をイラスト入りでわかりやすく教える努力も大事になる。いくらおいしい味噌でも、料理の仕方を知ってもらわないと小さな日系社会の枠は越えられない」と解説した。
 「大事なことは『餅は餅屋に』任せること。そして地域で協力して商品を開発すること。将来、ブラジルのマーケットにみなさんの商品がたくさん並ぶように、できる限りのお手伝いしたい」と激励した。
 このほかの発表ではJATAKがおこなうリーダー研修で日本を訪れた農業者が成果を報告。「休憩機能」「情報発信機能」「地域の連携機能」を併せ持つ日本の「道の駅」についての説明もなされ、参加者は大きな関心を寄せていた。
 吉泉会長は交流会を終えて、「異業種交流の意味がよく分かって満足。これからは交流の幅を広げ、みんなで協力して商品を考えていきたい」と語っていた。

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