ホーム | 日系社会ニュース | 若い唄い手が台頭=「江差」「道南口説」大会で

若い唄い手が台頭=「江差」「道南口説」大会で

2007年6月7日付け

 江差追分会ブラジル支部(石川諭支部長)は、「第十八回江差追分ブラジル大会」と「第七回道南口説節コンクール」を、三日、ブラジル北海道交流センターで開催した。出場者数はそれぞれ五十人強。江差追分大会で優勝した赤堀正義さん(27、タウバテ民謡会)が、ブラジル代表として、北海道江差町で行われる第四十五回江差追分全国大会に出場する。
 当日は、プレジデンテ・プルデンテやクリチーバ、マリリアからの参加者を迎え、日本の全国大会で準優勝の経験をもつ、金田敏夫さん(69)もオウリーニョスから駆けつけ、特別出演。健在ぶりを発揮した。
 午前中に江差追分大会、午後から道南口説節コンクールが行われ、歌の間には、友情出演の小路流民謡尺八道ブラジル支部、海藤三味線教室や有志による舞踊の披露があった。
 ドラセーナで教室を開いている桑田マルシオさんは「練習が足りなかったかな」と恥ずかしそうに話し、民謡好友会の川端金次郎さんは「江差追分は民謡の王様。誰でも歌えるもんではないよ」と、大会の盛況ぶりに満足そうだった。
 道南口説節コンクールのグランドチャンピオンは、二十歳の西村まりさん(タウバテ民謡会)。石川会長は、江差追分大会とともに「数年ぶりに若い人たちが優勝しました。うれしいですね」と笑顔で語った。

image_print