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「来年はもちろん来ます」=中平マリコさんの送別会=北海道協会

2007年8月24日付け

 四度目のブラジル公演を終えた歌手の中平マリコさんの送別夕食会が去る十日、ブラジル北海道協会で開かれ、希望の家、こどものその、援協、文協、サンパウロ市議会、カンピーナス文協、カンピーナス市議会、憩の園など共催団体の関係者をはじめ約二百五十人が訪れた。
 「今年は六十二カ所を回りました」と話す中平さん。今年は六月二十六日に来伯後、国内各地で一カ月半にわたり公演、十三日に帰国した。
 今回は初めて、プレジデンテ・プルデンテ、マリリア、アチバイア、クリチーバ、国士舘桜祭り、子どもの園バザー、スザノ、セラース・デ・バスマンデイ、沖縄文化センターの九カ所で歌った。夕食会に先立って行った会見で中平さんは、初めての地域で行うコンサートの気持ちを「無形から有形になる感じがいいですね」とあらわした。
 百年祭を前年に控えた今回の来伯。中平さんは「来年はもちろん来ます」と話し、続けて「百周年はある意味スタート」と、自身五度目の来伯となる節目の年に熱意を示した。
 また、百周年に合わせて来年、TVバンテイランテスとの合同企画も予定されているという。
 「一つのイベントで二時間ぐらい歌わせてもらってます」と、嬉しそうに話す彼女だが、身体障害者二級という病気を持っている、「身体を心配した」と本人も言っているように、難病との闘いながらの二時間でもある。
 しかし、その顔からはつらい表情は無く「左手で持つマイクがだんだん下がっていきます」と言いながらもステージでは頑張る姿勢を崩さない。
 「ブラジルに移民した一世の方達の苦労と比較したら、私はまだまだだと思う」と話す中平さん。「これだけ痛みに耐えながら歌えるのもブラジルに移民した皆さんに支えられてるから」と歌い続ける理由を語った。
 午後七時半からの夕食会では司会が各団体の代表者名を読み上げた後、各代表の挨拶、記念品などの贈呈が行われた。
 その後、中平さんがピアニストの矢崎愛さんの伴奏で「さくらさくら」、「花」、「夏の思い出」などを歌い、会場を盛り上げると、「島唄」、「南国土佐を後にして」、「北国の春」を熱唱。会場から拍手が送られた。
 最後に松尾治県連会長が「百周年バッジを付けて日本でも百周年を広げてください」と挨拶。上原幸啓文協会長から受け取りその場でつけた。
 夕食会は午後十一時四十五分ごろ終了。中平さんのスケジュールを調整してきた頃末アンドレーさんは「中平さんも歌でコロニアに尽くす気持ちを強くしたのではないでしょうか」と話した。

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