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コラム 樹海

2007年8月30日付け

 久方ぶりに派閥の重い内閣が発足した。「お友達内閣」と批判された陣容から「実力内閣」へと変貌したのは「やる気充分」と受け止めたい。法相に鳩山邦夫氏というかって華々しく活躍した人もいるが、やはり派閥の領袖である町村外相や高村防衛相、伊吹文科相(留任)の入閣が大きい。臨時国会の焦点は、テロ特措法の延長であり、これを見据えての高村防衛相、町村外相の起用と見たい▼参院では与党の過半数割れ、民主党が第1党である。議長には江田五月氏が就任する「ねじれ現象」になっており、この政治状況は6年後の次々期参院選以降、10年近く続くかもしれない。こうした政界地図の塗り替えが起きたので新しい政治的な手法が必要になる。衆院は与党勢力が強く、政府が提出した法案はよほどの異常がない限り可決するだろうが、民主党主導の参院では否決の可能性が極めて高い。民主党はこんな衆参対決の事態を方針とし衆院解散を狙っている▼これにどう対応するかが、今後最大の課題となろうし、自民・公明与党がいかに闘うかである。実力者の麻生太郎氏を幹事長にし、政策に明るい石原伸晃氏を政調会長に登用したのも、民主党ら野党との政策論議を重視してのことではないか。党内には、参院惨敗の責任論から今も安倍退陣を主張する勢力が強い。こんな党内事情を背景にしての挙党態勢の内閣改造であり党人事の刷新なのである▼と、これからの政局の運営はとても難しい。けれども、安倍政権が発足するときの骨格である「憲法改正」と「構造改革路線」への取り組みを放置したり断念してはなるまい。   (遯)

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