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東西南北

2007年9月1日付け

 被告人を多勢迎えた裏金公判で最高裁のグラシエ長官と検察官の会話。
グ「整理券を発行し、ハイ、次、ハイ、次とやったらどうかしら。四十人は少ないわネ。もっと大勢居たはずなのに」
検「ボヤボヤしていた奴が、四十人だヨ。他は要領よく逃げちゃったんだ。ヴァレリオはミネイロのくせに、カネを配るなんて珍しいネ。ミネイロは独立心が旺盛で、入ったものはクソも出さないシマリヤだがネ」。
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 リオデジャネイロ市警察は三十日、南部のファベーラ、ロシーニャで、コカイン精製所を摘発、八人を逮捕し、原料や大麻、弾薬を押収した。一カ月当り七五〇キロを精製できる過去最大級の規模で、ライバルの密売組織にも供給されていたとみられている。
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 サンパウロ市軍警も二十九日夜、西部パライーゾポリス区のファベーラで自動小銃やライフル、陸軍兵用の刀などを押収した。誘拐の告発があり、監禁場所の住宅に急行、銃器類を発見した。現場には男女二人がいたが、警官らを見て逃走した。
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 サンパウロ市北部ブラス・レミ大通りで女医が八十三歳の女性を乗用車ではねた後ひき逃げしようとしたが、事故を目撃した軍警のパトカーに追跡され、逮捕された。女性は意識不明で死線をさまよっている。
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 サンパウロ州議会は二十八日夜、州立校の構内で携帯電話の使用を禁止する条例案を可決した。セーラ知事の裁可があれば施行される。授業中に通話するなど教師の苦情が絶えなかったことが発案理由。施行されれば、使用をやめない生徒から放課後まで電話を取り上げることが可能となる。生徒の間では賛否が分かれている。

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