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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2007年10月23日付け

 一生、ただの百姓で終わるのか――。サンパウロ市で二十日に開かれた盛和塾の塾長例会で「小学校しか卒業していません。二十歳まで畑仕事ばかりの毎日でした」と、自身の経歴を紹介した南忠考さん。十二歳で渡伯し、ビリチバミリンに入った。
 「まず、人生は学ぶこと。給料が安いことがマイナスだとは思わなかった。人にない経験ができるから」と、農場を出て以降、下宿代がないために作業場で寝泊りしていて働いていたという。
 松下幸之助の本を一語一句読んで励みにし、人参洗い機を創作して、トラクターで近所に売り自転車で集金していた。一企業社長となっても、前向きな姿勢は同じだ。
 移住者の生活はこれまでも聞いてきたし、南さんの話は逆境の中を生き抜いてきた移民の一例だろうが、その向上心と当時の生活を越えた忍耐は、何度聞いても頭の下がる思いがする。(稲)

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