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東西南北

ニッケイ新聞 2007年11月28日付け

 二十六日朝、サンパウロ州ミラカツ市で二五トンのマーガリンを積んだトラックがコントロールを失い、バス停で待っていた人々をはねた。七〇歳の男性と三七歳の女性が死亡、四人が負傷。運転手も重症で両足切断の上、腹部の手術も受けた。街道には穴もあったというが、詳しい原因はまだ解明されていない。現場には、マーガリンを求めた人々が殺到し、警察官が催涙ガスを使う場面もあったという。また、ポルト・アレグレでは一方通行の道路を逆行したバスがバイクとの衝突を避けようとして舗道に乗り上げ、七四歳の男性をはね、死亡させた。
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 リオ市で六〇歳の男性Gが家を借りに来た男性Sと口論になり、二十五日一五時ごろSに発砲。その後、GがSの奥さんと娘を人質に立てこもり、警察特殊部隊が派遣されたのが二一時半。翌二十六日一〇時になってGは投降したが、何と四〇人もの特殊部隊員を一二時間以上も拘束したことに。Sはお尻に軽症。
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 事件ばかりでは困るが、アスピリン、ヴォルタレン、カタフランといった消炎鎮痛剤に入っている成分による難聴が問題となっている。薬の副作用としての警告記事もなく、見過ごされがちだが、サリシラット・デ・ソディオというこの成分。耳鳴りを起させるだけではなく、多用すると聞こえなくなるケースもあるという。子供用のメリョラルなどにも入っているのでご注意を。
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 サンパウロ市イビラプエラのクリスマスツリーの準備が着々と進んでいる。直径二八メートル、高さ六五メートルで、七〇〇個の電球と一万二〇〇〇メートルの赤と白のチューブ状ライトで照らされる。正式なお披露目は待降節初日の二日(日)。

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