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■ひとマチ点描■祖父画家、孫モデル!?

ニッケイ新聞 2007年12月5日付け

 「おじいちゃんが絵を描いているのが好きでよく見ていたわ」
 そう子供の頃の思い出を話すのは、ヴァネッサ・ロドリゲス・ハンダさん(27、サンパウロ市出身)。聖美会の創立者の一人で著書「移民の生活の歴史」でも有名な画家半田知雄さんの孫娘だ。
 モデルとして、アメリカと日本を股にかけ活躍。現在、東京都港区外苑前にある10×6メートルの大看板(化粧品メーカー、Ex:beaute)で微笑んでいる。
 初めて日本に行ったのは、すでにモデルだった12歳のとき。当時でもブラジル出身のモデルは活躍していたというが、ヴァネッサさんも先駆者の一人だ。以来、年に数カ月は仕事を兼ねた日本での生活を楽しんでいる。
 ファッション雑誌「25 ans」(ヴァンサンカン)、「Classy」などの表紙を飾ってきた。「街でよく声を掛けられるのでは」と水を向けると、「普段は今みたいにスッピンでいることも多いので全然気付かれないわ。えっ、今日は写真を撮るの?」と大きな目をパチパチ。
 「サーモンじゃない〃日本のお寿司〃が大好き。自分で日本料理を作ることもあるのよ。ダイエットってわけじゃなくて、健康にいいものね」
 来年はブラジル日本移民100周年。「長い歴史のなかで祖父の名前が覚えられているのは、誇りに思うわ。本はめくっただけでまだ読んでないんだけど」と茶目っ気たっぷりに笑った。米国マイアミ在住。  (剛)

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