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4福祉団体と協力関係を=サ・クルス病院で合意署名

ニッケイ新聞 2007年12月11日付け

 サンタクルス病院(横田パウロ理事長)は四日、同病院の無料健康検診などを受ける日系の四福祉団体との協力関係を明らかにするため、各施設の代表者と正式に署名を交わした。記者会見を兼ねた署名式が同日、同病院で行われた。
 署名したのは、救済会(憩の園、吉岡黎明会長)、希望の家(木多喜八郎理事長)、こどものその(岡本ルイス理事長)、カリタス修道女会(中島アルヂラ代表)の四団体。
 署名を交わした理由について、横田理事長は「市や州政府から病院が行う慈善活動の内容をしっかりと報告するよう指導を受けるようになったから」と説明。また病院を無税団体として申請を続けていくためにも協力関係を公式なものにする必要があったという。
 同病院では年に一回、これらの施設に対して医師や看護婦を派遣し、施設入居者の血圧測定や心電図などの検査を実施している。検診後の治療や集中治療室を含む入院、手術などの医療費もすべて無料で受け入れている。
 こどものそのの岡本理事長は「施設から病院に入院する利用者が出たらとてもお金がかかって運営も大変になる。サンタクルス病院の好意には本当に助かります」と述べ、感謝していた。

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