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コラム 樹海

ニッケイ新聞 2007年12月19日付け

 さきごろ聖西地区の有名日本語学校「ひまわり学園」が創立二十五周年を祝った。節目に立って将来の経営のあり方を考えた。同校は、二十五年前、日本語教育に熱意と理解がある地域の有志の要望と協力により、設立されたという。親が子供に日本語や日本的な躾を身につけて欲しい、と願って始まった、いわば典型的な日系子女中心の学校であった▼聖西地区では、というより、全伯的にみても、こうした学校が主流であった。九〇年代後半、そうした学校の学習者は、最盛期の半数まで減少したという。閉鎖するところもあった。ブラジルの不況、日本への出稼ぎ、日系社会の少子化現象、日系人の日本語離れなどが、その理由とされ、ひまわり学園も例外ではなかった▼いま、日本語学習者数は、全体的にみれば、増勢にある。真に「学びたい」「学ばせたい」という学習者、父兄がいる、ということである。ただ、従来型の授業では学ぶ側に魅力を感じさせない▼学校を経営する団体も多様化してきた。企業的に、あるいは専門型というか、新たな経営者の参入がある。授業料を払う側は、当然のように選ぶ。学校経営側は、学ぶ側のニーズ(要求)を汲み取る必要があるのだ。生徒が成人である場合、こうした授業の徹底こそ学校繁栄の道である▼ひまわり学園では、生徒に学習意欲を持たせ、それに教師陣が応えていく、そのような基本姿勢のようである。時の進み方が早い分、経営者には、さらに思考の切り替えの早さが求められる。(神)

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