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東西南北

ニッケイ新聞 2008年3月14日付け

 ハンカチとタオルで縫い物を始めたといえば、私もと思う人は多いだろうが、一介の主婦であった百十一歳の婦人の楽しみは四月二十二日のファッションショー。サンパウロ州サンカルロスに住むエレナさんは、九年前から針を持ち、様々な服を制作。いまやスタイリストとして知られる彼女の作品は、どこかモダンで年齢を感じさせないと。九十歳で法学部入学という婦人のニュースもあったが、夢に向かって歩み続ける人というのが、「青年」の定義だともいう。
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 青年は青年でもお尻の青いのは困りもの。前サンパウロ市長のピッタ氏の娘が、ゴミを出す時の騒音が気になると言って、アパートの管理人と言い争いとなり、暴行。事件は七八警察署に届けられた。三年前には息子が同様の事件を起して、警察にお世話になった。管理費も八年滞納で三四万レアルの借金になるというが、スキャンダルには事欠かないのが政治家の世界か。
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 サンパウロ市の渋滞は事故多発のせいもあるといわれたが、十二日の昼過ぎには中心部のランジェル・ぺスタナ通りで三台のバスが事故を起し、一七人が負傷。事故車両の処理が終ったのは夜十時で、やはり渋滞の元。一方、パカエンブでは午後一時過ぎに、ブレーキがすっぽ抜けたのか、トラックが暴走。車一一台を巻き込み、婦人一人が負傷。運転手は現場を逃げ出し、原因はまだ不明。交通技術公社によると、レッカー車の不足もあり、事故処理には一件に付き一時間はかかるという。
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 異常乾燥の後の雨で、パラナ州クリチバ市では十二日、三時間で一月分の三分の一に当たる大雨になり、車が川に転落。四人が死亡、一人が行方不明。その他の町でも水害の報が流れている。

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