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ZAITEN今年も特集=「世界戦略の中のブラジル」

ニッケイ新聞 2008年4月17日付け

 経済月刊誌『ZAITEN』(財界展望新社、本社=東京都)の菅野英明氏が今年もブラジル特集の取材のために十一日に来伯した。「ブラジルへの関心は、日本のビジネス界でも一挙に高まっています」と企画意図を説明する。
 八五年から毎年来伯、取材する菅野氏は、ここ数年の日伯経済界の動きに関して、「六〇年代後半から七〇年代はナショナル・プロジェクトの時代だったが、今回は個別の企業の世界戦略に沿った動きが本格化してきたもの」と分析する。
 「ペトロブラスが南西石油を買収してアジア向けの拠点にしたり、日本からも三井物産、新日鉄、JFE、トヨタ、ホンダと大型投資が相次いでいる。今回のように民間ベースでこれだけお金が動くのは初めてだろう」という。
 五月一日発売の六月号では「日本の中のブラジル」と銘打った在日ブラジル社会のレポートを掲載し、翌七月号で今回取材する「世界の中の日本」特集を載せる。「加速する日伯相互の大型投資、相互補完から相互依存関係へ変化」など独自な観点から日伯交流年を切り取る。今月二十八日に帰国する予定。

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