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コラム 樹海

ニッケイ新聞 2008年5月14日付け

 テレビでCO2排出権取引の解説をみたあと、総合雑誌で「地球温暖化は、CO2のせいではない。いま世界中でさまざまいわれている温暖化騒ぎは、そうすることによって利益が得られる人たちが起こしている」といった記述を読む。議論は真反対、どちらを信じたらいいか、わからないが、できるだけ両方を知っておくほうがいいので、また書く▼人為的に排出されるCO2こそ、地球温暖化の要因であり、温暖化することによって、動植物の生態系が狂っていき、究極的には人類は生きていけなくなる、だから、何はおいても、排出の権利(量)を売買してもいいから、CO2を減らす手立てを講じなければならない――が現在の大勢を占める意見▼それは違う、とする意見はこうだ。さきにこの欄でもふれたが、温暖化は自然の摂理、周期の問題、CO2の影響は微小だ。数十年すれば、寒冷化に進む。いま憂慮すべきは人口の急増、環境の破壊だ。これを食い止めなければ、二〇二〇年頃から、人類社会に空前の大混乱が起きる――▼CO2排出を減らさなければ、の議論は、バイオエネルギーこそ至上と論及され、本来の食糧がアルコールに変わり、食糧は不足に向う。そういう推移のなかで、ものすごく利益を上げている人たちが、もうたくさんいる、とこの論者たちは言っている▼ではどうすればいいのか、人口急増への対策、特に食糧の確保、CO2や食糧に関わらないエネルギーの創出を急げ――が結論である。知っておこう。(神)

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