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「海外邦字新聞展」歩みを紹介=23社参加、20日から文協ビル

ニッケイ新聞 2008年6月18日付け

 財団法人・海外日系人協会の内部団体、海外日系新聞放送協会(高木ラウル会長)は、二十日、二十一日、「海外邦字新聞展」を開催する。会場はサンパウロ市文協ビル貴賓室。入場無料。十九日午後七時からオープニングセレモニーが行なわれる。
 移住の歴史とさまざまな問題を伝えてきた邦字紙の歩みを紹介するのが目的。同協会加盟の報道機関のうち二十三社が参加。戦前から現在発行している紙面をパネルで紹介する。同協会加盟の新聞社だけでなく、過去の有力紙も合わせて展示する。また実際の「紙」(新聞)も手にとって閲覧できる。
 展示パネルの中には、一八八〇年代にアメリカ・フランシスコで発行された初の海外邦字新聞「東雲雑誌」(しののめざっし)など、貴重な資料も用意される。
 海外日系新聞社協会の設立は一九七四年十月。南北アメリカで発行する日本語新聞、五カ国十五社でスタートした。その後、海外で放送するテレビやラジオ局、東南アジア、西ヨーロッパの新聞社が加盟し、現在、十四カ国二十一都市、二十六社が会員となっている。
 おもな活動は、会員全員が集まり開催する海外日系新聞放送大会。この大会では、優秀な新聞記事を書いた人を表彰する海外日系新聞放送協会賞や共同編集企画なども実施。ブラジルからの応募が多い海外日系文芸祭も今年で五回目を迎える。
 案内に来社した同協会の岡野護(おかのまもる)事務局長は「海外でこれだけの邦字新聞が一堂に展示されるのは初めて。めったにない機会なのでぜひ足を運んで頂きたい」と呼びかけている。

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