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東西南北

ニッケイ新聞 2008年7月15日付け

 生活扶助を受けている家庭の子どもに関し、学校への定着率や出席率は大きく改善したが、保健衛生面でのチェックは不十分との報。二二三の自治体では監査率二〇%以下で、全体では五七%。保健省担当者によれば、五七%がチェックを受けていれば、半年で一一%改善されたことになり上出来というが、州としての生活水準が割と高い地域の実態報告率が低く、北リオ・グランデやピアウイが七〇%以上の実態報告率だという。
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 リオのジョアン君殺害事件と同様、犯人の車と誤認した警官が発砲し、無実の女子青年死亡という事件がパラナ州で十三日に発生。また、十一日にはサンパウロ市東部で、警官と麻薬密売者らの銃撃戦に巻き込まれた十二歳の少年が顔に被弾。手術後の容態は安定しているが、あご骨の部分の弾は取り除けなかったという。
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 買い物客でにぎわうサンパウロ市ブラス地区だが、不法売買のカメローたちが摘発されずに商売できるよう便宜を図り、週に三〇~六〇レアルの場所代を集めていたカメローの元締め。しかし、背後にはモオッカ区役所職員など、衆議院候補にもなった人物がおり、十一日に十一人逮捕。月に百万レアルを超える金が動いていた組織は二つのグループに分かれるようだが、逃走中の容疑者逮捕と、金の流れの解明が急がれている。セーとピニェイロスの区役所も今後の捜査対象になるという。
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 アマゾン川流域のホテルなどが、太陽光発電によって動く船を開発し、テスト運行中。開発費は高くついても、燃料費がかからないため、八時間の運行で五百レアルの節約とか。ダム建設なども難航しているブラジルだが、クリーン・エネルギー開発は応援したいもの。

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