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響ファミリー=アンコールショーも超満員=彬斗さん、フィナーレで結婚報告

ニッケイ新聞 2008年8月2日付け

 去る六月八日に文協大講堂で行われた大衆劇団「響ファミリー」(響彬斗座長)の里帰りチャリティーショー。大好評を受け、アンコール公演(ブラジル日系老人クラブ連合会主催)が七月十三日午後三時から文協大講堂で行われ、千二百人が会場を埋めた。
 はじまりは兄弟がブラジル公演の目玉にしていた「花魁道中」。続いて「連獅子(れんじし)」を豪快に披露。一座のオリジナル曲や演技などで、観客を惹きつけた。
 日本から一座を追っかけて、公演を見に来ていた持田良子さん(60、東京)と田口ふくさん(70、千葉)は「日本にいないと寂しいので追っかけてきました」と初来伯の理由を述べた。「日本では彼らの親のようで、お手伝いをしたりしています」と話し、「ブラジルの公演では活き活きしている」と優しい眼差しで語った。
 約二時間半に及ぶ公演中、演技、舞い、カラオケなど様々なものが披露された。今回は初めての試みとして、第二部の最初に和太鼓を演奏。子連れ狼は、いつもより多い人数で披露された。
 一部と二部の間では、憩の園、こどものその、希望の家への寄付も行なわれた。
 フィナーレでは、出演者全員で「ありがとう 感謝」を熱唱。悠嘉さんがウエディングドレスを着て登場し、座長の彬斗さんと結婚したことを報告。ブラジル側で初めてのお披露目になった。
 彬斗さんと一真さんの母親である松井宮子さん(65、北海道)は「アンコールショーが決まったときにお披露目をしたい、と思った」と話し、「コロニアのみなさんに、感謝とありがとうの意味を込めて、紹介できて良かった」と涙を浮かべて喜んだ。
 彬斗さんは「楽しくて、本当に幸せ者です。日本でもっともっと勉強して、多くの人に幸せを伝えたい」とさらなる飛躍を誓った。一方、悠嘉さんは「ぜひ(コロニアの人たちに)見てもらいたいと思っていたので、本当に嬉しい」と喜びを噛みしめていた。

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