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エンブー=賑わった花と植物祭り=「来年はもっと盛大に」

ニッケイ新聞 2008年9月25日付け

 エンブー市の「第六回花と植物フェスティバル」が、二十日、同市内のラーゴ・フランシスコ・リーゾ公園で開幕した。
 同日午前十時半、市の楽団員による演奏で始まった開会式には、ジェラルド・レイチ・ダ・クルース市長、長田真央エンブー・日野友好の会会長ら多数の関係者が列席。同市と姉妹都市提携を結んでいる滋賀県日野町からの使節団五人も紹介された。
 ジェラルド市長はあいさつのなかで「今後、さらに規模を大きくして続けていきたい」と、意欲的な姿勢を見せた。
 日野町使節団の団長として来伯した藤澤政男副町長もあいさつに立ち、ブラジル日本移民百周年と今回のフェスティバルが盛会に行われたことへ祝いの言葉を述べた後、「エンブー市と日野町の相互の交流が硬い絆で結ばれるように願っています」と町長の祝辞を代読した。
 開会式ではまた、百周年を記念して、同市在住の移住者で七十歳以上の高齢者と、市への功労者へ表彰状が贈られた。
 展示場の入り口の両脇には、日伯両国旗の色の花で両国の形を象ったものが造られ、会場内には枯山水や生け花、盆栽などを展示。
 隣接した販売所には、約三十の花卉生産者が育てた蘭や観葉植物など約三百種類の花が並び、市場よりも安価で販売されているとあって多くの人で賑わっていた。
 同フェスティバル実行委員会の菅原パウロさんは「今年は百周年の年で忙しくてあんまり準備ができなくて、客足も遠かった。来年は盛大に行いたい」と意気込みを語った。
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 同フェスティバルは二十七、二十八日の両日午前九時から午後六時まで同公園内で開催されている。

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