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南マ州日伯文化連合会=20年ぶりの記念誌が完成=地域の歴史、後世に伝える

ニッケイ新聞 2008年10月02日付け

 南マット・グロッソ州日伯文化連合会(小野亨右会長)が編集を進めてきた記念誌「大ドウラードス地域の日本移民百周年(Centenario da Imigracao Japonesa na Grande Dourados)」が完成、九月に刊行された。
 同連合会にとっては、一九八八年に移民八十周年、会創立二十五周年を記念して出版した『躍進への道』以来の記念誌編纂。埒清・同連合会百周年準備委員長が中心となり、二年の歳月をかけて完成した。
 九月三十日午後、報告のために来社した城田志津子・ドウラードス日本語学校モデル校校長によれば、二十五周年誌から現在までの二十年間の会員の同行を調査し、後世に残さなければという動きから同誌刊行へ至ったという。
 記念誌は三百九十九ページで、全編ポルトガル語。同連合会の歴史や傘下十四日系団体の会員名簿、行事写真などがまとめられている。南マ州政府の支援により一千部が印刷された。
 当初刊行を予定していた六月の同地域百周年式典には間に合わなかったが、「百周年の年に後世に残せるものができて嬉しい」と城田さんは喜びを表した。
 記念誌に関する問い合わせは南マ州日伯文化連合会(電話=67・3424・2265)まで。

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