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東西南北

ニッケイ新聞 2008年10月7日付け

 市長選の結果、決選投票にもつれこんだ自治体では八日からテレビやラジオでの選挙宣伝再開。決選投票(二次投票)は二十六日だが、今しばらく熱い戦いが続く。
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 国家衛生庁が、粉ミルクやヨーグルト、ビスケット、アメ、チョコレートといった、中国産牛乳を含んだ食品の輸入販売を全面的に禁じた。中国産牛乳の最低二五%が、プラスチックや肥料の原料として使用するメラニンにより汚染されていたことを受けたもの。正規のルートでは輸入されていないというが、国外では密輸入商品による問題も生じている。
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 パラナ州クリチバ近郊のサンジョゼ・ドス・ピニャイス市では、一月足らずの間に、麻薬取引に関係したと思われる大量殺人事件が二件連続で発生。最初の事件では、一六~二二歳の青少年四人が射殺され、三日の事件では、一一~一五歳の少年三人と三八歳の男性が殺され、少年二人の母親が負傷。九月十五日に起きたグアイーラでの大量殺人とは直接的な関係はないと見られている。
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 電話や電気の銅線の盗難事件が全国で横行。一・六キロメートルの電話線が四〇〇〇レアルに相当するなど、古鉄より値が良いこともあり、盗まれた銅線を専門に扱っていたサンパウロ州バルエリの業者が違法売買で摘発された。銅線の盗難によって一月から八月までの間にサンパウロ州の企業が蒙った損失は、一一八〇万レアル。その他にも、サンタカタリーナ州の電力配給会社Celescは過去数年で一〇〇万レアル以上の損害、南リオ・グランデでは列車の送電線まで盗まれたという。被害にあった企業も大変だが、停電などは皆が困る。銅線を盗もうとして感電する事故も起きている。

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