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新手の振り込め詐欺か=電話で「全員ぶっ殺す」

ニッケイ新聞 2008年10月15日付け

 サンパウロ市で日本語によるイタズラ(脅迫)電話被害が発生している。ある日本人家庭では九月初め頃から無言電話を十回以上受け、加えて二回ほど日本語で「家族全員ぶっ殺す!」などという脅迫電話まで受けた。
 相手番号が表示されるデテクタを設置したところ、無言電話の主な発信元番号は11・2109・0030で、すでにテレフォニカの苦情電話番号リストにも掲載されていたことから常習犯の可能性がある。ただし、この番号にかけると「存在しない」とのテレフォニカのアナウンスが流れる。これ以外に複数の電話からかけてきている。
 個人的な脅迫の可能性に関し、被害者は「まったく身に覚えがない」という。最初の電話で、被害者の氏名を日本語で名指しにしており、コミュニティ筋に出入りして情報を得ているとも推測されている。
 日本人の日本語のような流暢さで、三十代程度の男性の声に聞こえるとのこと。被害者の知人には、同様の手口で金を騙し取られた人もいるといい、新手の振り込め詐欺の可能性もあることから、広く注意を呼びかけている。

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