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ニッケイ新聞 2008年11月18日付け

 鹿児島県人会式典では、パラグアイから駆けつけた園田昭憲・鹿児島県人会長の兄で、パラグアイ同県人会長の義人さんがあいさつ。原稿も読まずに壇上で熱弁、園田会長とも抱き合うなどラテン式だっただけに、プログラムに寄せた挨拶文を読んだだけの伊藤知事や他の来伯団のあいさつに、「少々寂しい」という声もチラホラ。
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 浜松ブラジル協会代表の二世、石川エツオさん(47、同市在住)がこのほど、浜松市の魅力を全国にPRする「やらまいか大使」に就任した。任期は二〇一〇年三月まで。やらまいかとは、静岡県西部地方で使われる方言で、「やってみよう」の意。これにあやかって、ブラジル日系社会を世界にアピールする「コロニア大使」を選出するのは無理なアイディア?
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 百周年を記念して十月九日から二十日まで四都市で八試合を開催した新日本石油ENEOS。団長を務めた渡辺政司さんは帰国後、毎日新聞の取材に応え、「野球を通じて両国の友情を深められた。日系人の野球への熱い思いと、野球を広めるために指導者が努力していることを肌で感じた」と語った。来伯した選手は二十代の若い選手が多いことから、「大きな財産になった」とも。この思いはブラジル側も同じ。スポーツを通した日伯交流の将来を願わずにはいられない。

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