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サンパウロ市東部=日本人ねらう連続強盗事件=犯人グループの一部を逮捕

ニッケイ新聞 2008年11月28日付け

 サンパウロ市東部で今年八月頃に多発した日本人家庭侵入強盗事件に関連して、地元警察は二十五日、犯行グループのうち三人を現行犯逮捕した。伯メディアが伝えた。
 同日、四人組の強盗団がサンパウロ市モオカ区の日本人家庭に侵入し、一家を拘束。近くの警察がそれに気づき、応援部隊を呼んで自宅を包囲、逮捕した。容疑者の一人は逃走した。
 逮捕した容疑者の一人は十七歳の未成年者だった。東洋人を狙った事件の多発を受け、サンパウロ州市警麻薬捜査課が以前から捜査に力を入れていた。
 同様の事件が今年六月から十月までに、同地区で少なくとも二十二件発生。犯人の多くが未成年者のため、逮捕してもすぐに解放されていた。そのため地元日系団体が中心となり、少年法の改正を求めた署名活動を展開する動きが出ている。
 少年らは家屋侵入の際、とくに被害者が日本人一世で、ポ語を理解できなかったり、また、ポ語を意図的に話さなかった場合などには、被害者を包丁で切りつけたりしたほか、顔面を殴打し、金品の強奪を繰り返していた。おもに、ドルや宝石類を狙っていたとされる。

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