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「素晴らしい機会に感謝」=憩の園=在宅介護のノウハウ学ぶ=17回で修了者7百人に

ニッケイ新聞 2008年12月2日付け

 社会福祉法人救済会(吉岡黎明会長)が実施する「老人のための在宅介護講習会~Formacao de Cuidador de Idosos~」が十一月二十六日に最終日を迎え、同日午後三時からグアルーリョス市の憩の園で修了式を行った。第十七回目の今回は四十四人が修了証書を受け取り、これで約七百人が講習を終えたことになる。
 二〇〇〇年下半期から宮坂国人財団の寄付とグアルーリョス市衛生局の協力により始まった同講習会。上下半期コースの年二回、約三カ月間にわたり計三十六時間の講習を無料で行ってきた。
 毎回栄養士や理学療法士、作業療法士、医師、看護士、心理学者、社会福祉士、言語聴覚士などの専門家を呼び、食事や老人病、薬物、高齢者の心理についてなど幅広いテーマに分けて介護のノウハウを伝授する。
 受講者は同市内や近郊の老人ホームに勤務する職員や関係者、または実際家庭で介護に携わっている人もいるが、今参加者の半数以上は、今後介護関係の仕事に就きたいという希望者だ。
 修了式には四十四人の講習生と吉岡会長、同市保健衛生局のアリアーネ・コラーレス栄養士、川頭幸枝作業療法士、堀川シンチアコーディネーターが出席。講習生らは、記憶力や集中力を高めるというシニアダンスを披露した。
 吉岡会長は、「高齢化社会が進む昨今、介護の知識を持つ人材や施設が足りていない状況です。講習会を受けた皆さんが活躍してくれることを応援しています」と激励。修了証書と、皆勤賞者とボランティアに記念品が手渡された。
 また式中、自ら手を挙げ「素晴らしい機会を与えられたこと、そして一緒に頑張った仲間と講師に心から感謝します」と述べたのはタイース・オリベイラさん。賛同の声とともに大きな拍手が送られた。タイースさんはこれから介護の仕事を探す予定だという。
 ジェシカ・ソウザさん(19)も、同様に介護の仕事に就きたいと話す。「参加できてとても良かったです。食事から踊り、お年寄りの心理面など学んだことはたくさん。これから頑張りたい」。同講習会は、未就業者の職業訓練の場としても役に立っているようだ。

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