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コラム 樹海

ニッケイ新聞 2008年12月9日付け

 日本列島は小さい。領土面積は200近くある国々のなかで60位だし、そこに1億2000万人もが暮らし食糧の自給率は40%と低く、足りない分は外国から輸入して満腹しているのが現状なのである。だがー海に目を向けると「日本は広く大きい」。先ごろ小紙にも「大陸棚」の記事が掲載されたけれども、とてつもなく巨大な国になる▼国際的な取り決めに排他的経済水域(EEZ)があり、沿岸から200海里内(約370km)の経済的な主権が認められている。つまり、水産や鉱物資源の所有権と利用であり、この権利は大きい。日本のEEZはほぼ450万平方キロもあって領土の12倍にもなるのだからびっくりする大きさである。これは米仏豪露加に次ぐ6位であり、驚くほど広い▼1万と幾つかの島々で世界一のインドネシアには及ばないが、日本も6847もの島を持っている。これらの島嶼が積み重なって狭い海国・日本を大鵬のようにしている。小笠原諸島に連なる太平洋に浮かぶ最南端の孤島「沖の鳥島」に灯台を設置し大事にするのも、EEZと関係する。この島は満潮になっても沈まないが、海水の浸食が激しくコンクリートやチタンで補強していると記せば、記憶している読者も多いと思う▼しかも、日本の海底には豊かな鉱物資源が眠っている。この地球で1番の金鉱資源を持つと推定する専門家もいるし、レアルメタルもある。とりわけ小笠原沖の海底が注目され、政府と民間が開発機関を設立し、日本人の「海に賭ける夢」は近いうちに実現しそうなのだ。この素晴らしい夢をもっと語ろうではないか。 (遯)

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