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日系高齢者狙う強盗=百万人署名に協力を

ニッケイ新聞 2008年12月24日付け

 【既報関連】十八日に開かれた県連代表者会議で、羽藤ジョージサンパウロ市議補佐の宮原ジョルジ氏が日系高齢者狙いの強盗事件について説明し、連邦議会に少年法改正を求める署名運動への協力を呼びかけた。
 一連の事件は今年八、九月を中心に、ビラ・プルデンテ、カンブシ、イピランガ、ジャグアレなどサンパウロ市各地で頻発したもの。金品を奪うだけでなく、肉体的被害を負わせるのも特長だ。
 犯行グループに十六歳以下の少年も加わっているため、現状では逮捕されてもすぐ解放されてしまう。この署名運動は連邦政府に対して十四歳以上から大人として扱うよう法改正を求めるもの。
 「日系人、東洋人を狙う専門のギャングがいる」と話す宮原氏は、今後経済危機で帰国したデカセギが標的になる可能性、不景気による治安悪化の可能性などを挙げて注意を促すとともに、署名への協力を呼びかけた。出席者からは大きな賛同の拍手が上がった。
 署名用紙は県連、各県人会の代表者に配布されている。

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