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天皇御誕生日祝賀会=ご健康回復祈り黙祷=ブラジル日本会議=皇太子さまのお言葉に感激=来年は皇居清掃団派遣を

ニッケイ新聞 2008年12月25日付け

 ブラジル日本会議(小森廣理事長)は二十一日、サンパウロ市のニッケイパラセ・ホテルで天皇御誕生日祝賀会を開催した。冒頭、列席者約五十人は皇室のいやさか、中でも陛下のご健康の回復を祈り、一分間の黙祷を捧げた。
 上野アントニオ義雄名誉会長は最初にあいさつに立ち、「十月十四日に皇太子殿下にお会いした時、ブラジル訪問が立派にできたのはコロニアの力の現われである、という有難いお言葉を頂戴した」と感激した様子でのべ、「移民一世は準備の時代、これからの四世、五世の時代は膨張の時代としてブラジル発展に尽くして欲しい」と語った。
 丸橋次郎首席領事は百周年の成功を振り返り、「改めて皇室と日系社会の絆の深さを感じさせられた」とのべた。
 上原幸啓文協会長もマイクを握り、「両陛下は四月に大泉をご訪問され、百周年東京式典で温かいメッセージを日系社会に贈って下さった。『ブラジルにおける日本移民のように、日本でも扱って欲しい』とブラジル国民に感謝された。このお言葉のあと、それまで厳しかった日本のメディアの論調が、がらりと変わった。陛下のたった一言で」とのべ、皇室に感謝した。
 国際交流基金の西田和正所長の音頭で万歳三唱をした後、天皇陛下ご即位二十年奉祝記念映画『平成のご巡幸』を鑑賞し、昼食を食べながら歓談した。最後に三分間スピーチが行われ、重岡康人老ク連会長は「記念事業で地蔵さまを建立し、毎日五十人ぐらいお参りしている」と報告、さらに松柏学園の川村真倫子園長は「日本に根を持つブラジル人として活躍できる子供たちを育てたい。みなさんお力添えを」と呼びかけた。
 さらに皇室と縁戚に当たる東京都友会の多羅間俊彦名誉会長は、陛下のご健康に関して「二~三日前に(東京に)電話したが、まったく心配ないとのことだった。祝ってもらって全然かまわない」とのべ、参加者を安心させた。
 小森理事長は来年がご即位二十周年に当ることから、十一月十二日に日本で十万人規模の祝典が行われる予定があり、それに合わせて皇居清掃団を派遣する準備をしていると説明した。

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