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「今年はチャンスの年でもある」=商議所=島内大使むかえ新年会

ニッケイ新聞 2009年1月14日付け

 ブラジル日本商工会議所(田中信会頭)は九日昼、サンパウロ市モルンビー区のホテルで二〇〇九年の新年会を開催した。今回は初めて島内憲駐伯大使を迎え、新年の門出を祝った。
 まず、田中会頭が新年のあいさつに立ち、商議所の基本方針を発表。「会員増加」「基盤強化」「企業のニーズに柔軟に対応」の三本柱を掲げ、日伯経済の拡大強化を目指したいとしながらも、「経済危機で、今世紀追い風にあったブラジル経済の真価が問われる年になる」と辛口に締め括った。
 赴任三年目で初めて新年会に出席した島内駐伯大使は、昨年を振り返り「文字通り〃国をあげて〃の慶祝行事と言って差し支えない」とブラジルの百周年祝賀熱を評価した。
 金融危機に関しては、「日伯が底力を発揮すれば他国を押しのけ一早く脱出できる」と発言。具体的に、冬に控えるサンパウロ市・リオ間高速鉄道建設の入札をあげて「これからが見所」と期待を示し、「チャンスの年でもあると信じている」と展望した。
 続いて、島内大使、田中会頭、丸橋次郎在聖首席領事によって鏡割り。集まった百人は丸橋首席領事の発声で威勢良く乾杯し、お節料理と雑煮が振舞われた。
 食後は今年度の常任理事が紹介されたほか、交代・新任の代表者があいさつ。また、カワサキ・ド・ブラジル社の渋谷吉雄社長が、旧神戸移住センターの改修・整備事業への募金協力を呼びかけ、閉会した。

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