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ピラール開拓の草分け=長浜フデさん103歳で死去

ニッケイ新聞 2009年2月3日付け

 サンパウロ州ピラール・ド・スール開拓の草分け、長浜フデさんが先月二十八日午前零時半ごろ、自宅で家族が見守る中、老衰のため亡くなった。享年百三歳。二カ月後に百四歳の誕生日を控えていた。
 長浜さんは一九〇五年、鹿児島県坊津町生まれ。三〇年に夫の栄蔵さんと長男の三人で、りおでじゃねいろ丸で渡伯。サンパウロ州イタペセリカ・ダ・セーラに入植し、同地の日本語学校創立にも携わった。
 ピラールに開拓農民として入植したのは四五年。最初に入った三家族のうち、長浜家だけが同地に残った。文協の発起人としても活躍し、長浜さんは昨年の外務大臣賞を受賞している。
 六四年に夫、栄蔵さんが亡くなってからは、息子らと一緒に住んでいた。昨年末に体調を崩すまで元気に過ごしていたという。
 七男の正内(しょうない)さん(61)によれば、葬儀・埋葬、初七日には多くの知人が集まったという。四十九日は三月十五日正午から、長浜本家のシチオで行う予定。詳細は未定。問い合わせは、長浜正内さん(15・3278・1134/8137・7419)まで。

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