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SC州水害=ブルメナウ市に無償援助=日本政府が8万5千ドル

ニッケイ新聞 2009年2月10日付け

 在クリチーバ日本国総領事館の広報によれば、サンタカタリーナ州のブルメナウ市役所と同総領事館の間で「市立幼児教育センター補修計画」に対する草の根・人間の安全保障無償資金贈与契約を五日に締結した。
 署名式には佐藤宗一総領事、市役所からジョアン・パウロ・クライヌビング市長、カッシオ・クァドロス市長室長、マウリシ・ナシメント市教育局長、マルセル・ウーゴ市予算・管理局長、マルセロ・シュルベ市議会議員が出席した。
 今回の無償援助は、昨年十一月後半に発生した洪水災害によって、社会インフラの損壊などの大きな被害を受けた同市に対する復興支援として行われるもの。贈与金額は八万五千七百五十八米ドル。同市は、床上浸水による被害を受けた「オズワルド・バーガー」および「マイク・アンドレセン・ディーク」の二カ所の市立幼児教育センターの補修に贈与資金を活用する。
 佐藤総領事は署名式の席上、「洪水災害により大きな被害を受けたブルメナウ市の復興支援のために、草の根無償資金を適用することとなった。贈与資金が有効に活用され、運営が全面的に再開されることを期待する」と挨拶した。
 これに対し、同市長は挨拶の中で「このたび当市に向けた資金贈与をいただけることになり、市民を代表して日本国政府ならびに日本国民に深く感謝する。洪水災害の発生後、直ちに現地調査に赴いていただいた総領事館の迅速な対応から、当市への日本国政府の温かい配慮を感じた。今回の贈与資金を活用し、一日も早く当市の子供達に一層充実した教育を行えるよう全力を尽くしたい」と感謝した。

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