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浜松で「派遣村」実施へ=法律相談や食料提供も

ニッケイ新聞 2009年3月3日付け

 【静岡新聞】派遣契約の打ち切りなどで相次ぐ失業者を支援する「トドムンド浜松派遣村」が今月二十九、三十の両日、浜松市中区中央の東ふれあい公園で開村する。法律専門家などでつくる「生活保護支援ネットワーク静岡」が主体となり、生活、雇用などに関する法律相談を受け付ける。寄付を募って食料の提供なども行う予定で、同ネットワーク事務局は「大勢の人に協力してもらい、この難局を乗り切りたい」と一般の支援を訴えている。
 年末年始に東京・日比谷で行われた「年越し派遣村」の類似の取り組みとして企画し、ホームレスなど生活困窮者が多い浜松市での開催となった。トドムンドはポルトガル語で「みんなの」という意味で、国籍や性別、年齢などに限らず、すべての人を対象に相談を受け付ける。
 ブラジル人など外国人労働者が多い県西部の事情から、浜松市内の各種団体に協力を呼び掛けて通訳スタッフもそろえる予定。両日ともに弁護士や司法書士が生活保護、労働、雇用などについての相談を受けるほか、三十日の月曜はデモ行進や生活保護の一斉申請なども計画している。募金や保存食などの寄付を呼び掛け、食料の提供も実施する。

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