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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2009年3月4日付け

 先日、鳥取県人会の会長と話していて、梨の話になった。
 鳥取と言えば梨の「二十世紀」が有名だが、ブラジルでは幸水、豊水が中心だ。が、この二十世紀、当地の風土でも栽培が可能なのだとか。やっている人はいないが、母県との技術交流にもつながるのではと期待を表わしていた。
 いつか宮城県から来伯した関係者が同県産品の展示紹介を行ったことがあり、好評だった。その時、各県人会がそれぞれの郷土産品の窓口になれば賑やかだなと思ったが、そこから進んで、こちらで育てるという発想は新鮮に思えた。
 赤字になっては仕方がないが、持ってくるにせよ導入するにせよ、県人会が仲立ちすることでよりスムーズに郷土の品をブラジルに紹介できるのではないか。そうした双方向の交流はまた、母県との新しい関係にもつながるのではないかな、と想像した。  (ま)

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