ホーム | 日系社会ニュース | 文協選挙=木多氏が会長候補へ=「詳しくは渡部氏に聞いて」=小川、谷連立の行方は

文協選挙=木多氏が会長候補へ=「詳しくは渡部氏に聞いて」=小川、谷連立の行方は

ニッケイ新聞 2009年4月8日付け

 「僕でよければやってもいい」―。今月二十五日の評議員会で行なわれる理事会選挙に関し、木多喜八郎氏(64、ミランドーポリス)が出馬の意思を固めたようだ。しかし、副会長候補などに関しては、「分からない。詳しいことは渡部氏に聞いて欲しい」と答えている。一方、すでに独自のシャッパを作っているという小川氏と「再生グループ」の高木ラウル、小山昭朗、諸川有朋三氏らが六日に会合しているが、連立合意には至っていない。シャッパ提出期限の十五日まで、あと一週間の動きが注目されるところだ。

 「一〇〇%決定というわけではないが、お断りできない状況になっている」。木多氏はニッケイ新聞の取材にそう答えながら、シャッパの他メンバー、評議員会長候補については、「全く知らない」。
 第一副会長に関根隆範氏の名前が挙がっている噂などに触れると、「そういうことは分からない。ブラジル語でいうと僕はソルダード(兵隊)で命令されるだけ。詳しいことは渡部和夫さんに聞いてください」と答えた。
 木多氏は「希望の家」の理事長(昨月の総会で辞任)を十六年(八期)務め、リッファなどの関係で地方にも詳しい。
 全伯の連携強化を謳う文協にとって、適材ともいえそうだが、三期続いた上原政権の構造と変わりはないようだ。
 連立が注目される「再生グループ」と「チェンジ文協」の代表者も六日に会合を開き、二時間ほど話し合っている。
 「再生グループ」の諸川氏は、「小川さんの本心を聞こうと思った。(連立に関しては)双方ともに依頼はなかった」と不満げながらも、「文協経営には前向きさを感じた」と評価する。
 小川氏は、「文協副会長として過去にやったことを説明しました」と話し、シャッパ作成については、「理事会、評議員両方やっています」と言葉少なに答えた。
 両派は、谷広海氏の八日来聖を待って、再度会合を開くという。

image_print