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酉年会ことしも賑やかに=百歳翁、16歳ヒヨコも参加

ニッケイ新聞 2009年4月18日付け

 酉(とり)年生まれの人たちによる集い「ブラジル酉年会」恒例の親睦昼食会が、五日午前十時からサンパウロ市の老ク連センターで開かれた。遠くはミナス州サクラメントからも出席、約六十人が集って賑やかに親睦を深めた。
 酉年会が発足したのは、一九八六年、寅年のこと。羽田武人元県連事務局長、高野芳久元県連会長、尾身倍一元文協会長の大正十年生まれの三人が世話人となり、十一人が集って一回目を催した。二十三年、十一回目となる今回は、最高齢百歳の武井誠さんが出席したほか、十六歳〃ヒヨコ〃の田中エリカさんが初参加した。
 先亡者への黙祷後、世話人を代表してあいさつした浜田輝男さん(昭和二十年生まれ)は、「酒は『さんずい』に酉なので酒飲みが多い」と会場を盛り上げ。
 また、大相撲三月場所で優勝し「両親にありがとう」と語った横綱・白鳳を「きちんと君が代を歌っている。日本人に負けない恩を知っている」などと紹介しながら、「第一回目の発起人の恩を忘れないように皆さんと一緒に盛り上げていきましょう」と語った。
 百歳の武井さんはじめ、八十八歳(米寿)の酉二十二人に記念品として伸び縮みする孫の手を贈呈、一堂記念撮影の後、昼食を囲んで懇談した。
 現在JICAシニアボランティアとして老ク連で活動、ギター奏者でもある貞弘昌理さん(昭和二十年生まれ)も酉年生まれ。当日は会場で明治、大正、昭和、平成の曲を演奏した。そのほか詩舞や、〃オンドリ〃と〃メンドリ〃とに分かれたコーラスでは「時の声」で鍛えたオンドリコーラスが勢いを見せる場面もあるなど、様々な催しで夕方まで賑わった。

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