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ニッケイ新聞 2009年4月23日付け

 韓国コロニアがあるサンパウロ市ボンレチーロ区の話。評判の良い韓国人家族が複数の頼母子講で集めたお金を持って夜逃げ。被害額は数十万レアルに上るとか。一度機会があり、その家族に夕食を招かれ、その笑顔と歓待ぶりにいい印象を持っていた記者も、俄かには信じられなかった。同区ジョゼ・パウリーノ通りで有名な服飾業界で鳴らす韓国コロニア。仁義なき、生き馬の目を抜く社会ではある。
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 使用済みサッカーボールをブラジルの貧しい地域に送ろうと、大宮ロータリークラブとJ1大宮アルディージャは十九日、さいたま市大宮区で小学生を招いてボールを磨くイベントを開いた。WEB埼玉二十日付けによれば、用意されたボールは三十個。参加した子どもたちは「大事に使ってほしい」と願いを込めて熱心に磨き、また「そんなに貧しい人がいるとは。今日は色々なことを学んだ」との感想。ボール一つの重みの違いを学んだのでは。
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 今月十一日、バイーア州サルバドール市でバスの襲撃事件に巻き込まれた女性が、ブラジャーの中に隠していた紙幣のおかげで命拾いした。伯メディアが報道した。彼女は強盗に備え、百五十レアル分の紙幣をブラジャーの左胸部分に詰めており、これが衝撃吸収材の役割を果たし、一命を取り留めたとか。胸にはシリコンではなくお金を?

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