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東西南北

ニッケイ新聞 2009年4月25日付け

 二十四日付本紙九面でサンパウロ市サンタクルス病院でのインフルエンザ予防接種の案内が出たが、同予防接種は近所の保健所や公立病院などでも無料で受けることが出来る。毎年恒例の全国キャンペーンで、本日二十五日~五月八日の二週間で六〇歳以上の人の八〇%にあたる一五五〇万人への予防接種実施が目標。二十四日朝の時点では、サンパウロ市援護協会での予防接種実施については未定という。
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 サンパウロ州都電のサンパウロ市ルス駅では、本日二十五日から土曜日限定でサンパウロ州ジュンジアイー市までの観光列車運行を開始。ルス駅を八時半発、一六時半着で往復二八レアル、片道一時間半の旅で、二両編成の列車には車両毎に添乗員が乗り、途中にある一五の駅や地域の歴史を紹介。現地では午後のプログラムに農園や文化、エコ体験のツアーが用意されており、希望者はコース選択後、四〇レアルを払って参加できる。乗車券販売はルス駅のみで、時間は六時から一八時半まで。四人以上は割引があり、車両貸切も出来る。問合せは11・4817・1618か11・7172・1821へ。
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 謎の胸像が一体――。サンパウロ市セントロのUSP法学部には、様々な逸話がある。その一つは一九〇〇年代初期に建造案が出た三人の有名詩人の胸像に関するもの。一九〇七年にアウヴァーレス・デ・アゼードの分を作ったところで資金切れとなり、レプブリカ広場に置かれた。ところが、三〇年代に学生の一人が「これはファグンデス・ヴァレラだ」と指摘したが、なんと〇六年まで放置されていた。今度はそれが、法学部前に設置されることが決まり、二十九日に再設置式の予定となった。百二年目にして、ようやく顔と名前が一致するようだ。

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