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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2009年6月18日付け

 肌寒さを一段と感じた日曜日、文協大講堂で行われたカラオケ指導協会主催の『全カラまつり』に取材で訪れた。
 日本の本部から十二人の会員が来伯したが本戦には参加しなかった。というのも、「折角日本から来たが、入賞できるか分らない」(関係者)ほどブラジルの会員のレベルは高いからだとか。実際、日本で開催される全カラまつりへもブラジルから参加しているが、優勝と準優勝を総獲りするという。歌の巧さはお墨付きのようだ。和装姿の参加者が演歌や民謡など、日本の歌を懸命に歌っている。いろいろな思いを乗せているかの様で、その姿を見ていると、日本の〃遊び〃のカラオケとは意気込みが違うなと感じた。
 伝えたい思いを歌に託すことで、より一層歌に深みが生まれる。それが、カラオケのレベルが高い所以かな、と感じた一日だった。  (仙)

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