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希望の家=新理事長に上村ジャイロ氏=「協力あってこその希望の家」

ニッケイ新聞 2009年7月28日付け

 知的障害者施設「希望の家福祉協会」の新理事長、上村惠ジャイロさん(53、ポンペイア市出身)が二十三日、大野孔三・第一副理事長、石木政美マノエル会長補佐と就任あいさつのため本紙を訪れた。
 上村氏は理事を八年、副理事長を二年間務め、今年三月の総会で新理事長に選出された。任期は四月一日から二年間。
 十六年もの間、理事長として舵取り役だった木多喜八郎氏は名誉理事長に就任。上村理事長は、「長年の木多体制をどのように引き継いでいくか。先輩方の協力を得ながら、ますます地域と一緒になってやっていきたい」と抱負を語った。
 創立から三十九年。「半永久的に預かる」(大野副理事長)施設のため、年々進む高齢化は避けられない。現在、九十人の入居者の平均年齢は五十歳近い。
 「入居者が年をとるにつれ、保護者が亡くなる。そうすると入居費が入らなくなり、ますます金集めが大変になる。手間も増え、今は入居者一人につき職員が一人ついている状態」と大野副理事長は現状を説明する。
 新理事会で、定款の見直しを検討中だ。施設充実化を図る担当役職を作ることや、経費の見直しと効率化などを例にあげ、「コロニアの人の協力のおかげで頑張ってやっています。今後ともどうぞ宜しくお願いいたします」と一行は話していた。
 新役員は以下の通り。(敬称略)
【理事長】上村惠ジャイロ、
【副理事長】第一=大野孔三、第二=中村正義マリオ、第三=石井ウィリアン・カルロス、第四=上原テーリオ、第五=結城吉田マリア・クラウジア、
【専任理事】嶋尾和正マリオ。

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