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大耳小耳

ニッケイ新聞 2009年8月12日付け

 国際交流基金が主催する「風呂敷デザインコンテスト」。デザイン専攻の学生を対象に十月三十日まで絵柄を募集している。奈良時代、正倉院の財宝を包むのに使用された布は歴史書物に「ツツミ」として記される。室町時代、将軍足利義満は大湯殿で大名をもてなす際、脱いだ着物を取り違えないよう家紋が入った布に着物を包んでいたそう。その布が、風呂敷と呼ばれるようになったとか。コンテストのテーマは外国文化との融合。従来のイメージを覆す斬新な風呂敷が登場する!?
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 淑徳大学のブラジル研修生八人が研修のため来伯。重城裕紀さん(人間環境学科二年生)は応募した理由として、学祖故長谷川良信初代学長が取り組んだ福祉教育に感銘を受けたからだとか。小学校教師を目指す重城さんは「感謝の気持ちを持ち、ブラジルで人間性を成長させたい」と意気込む。スーツに身を包み、初々しい姿で来社した一行、帰国する頃には立派なブラキチか。実りある研修を期待したい。
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 「ハグ(抱擁)しませんか?」―。平和記念日の八月九日を語呂で合わせて「ハグの日」とし、静岡県浜松市の街角で大学生や日系ブラジル人ら有志十七人が、行き交う人に抱擁を呼びかけるイベントを繰り広げた。ハグはポルトガル語でアブラッソ。日本のお辞儀ともいえるが、同じ挨拶とはいえ、似ても似つかない。静岡新聞によれば、約五百五十人が参加して、〃ブラジル〃を体験。共生への道へ一歩前進!?

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