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聖南西=実態調査『日系団体の現状』まとまる=年末に日ポ両語で刊行

ニッケイ新聞 2009年8月22日付け

 聖南西文化体育連合会(UCES、二十五団体)の実態調査をまとめた『百年を経たブラジル日系人団体の現状』(聖南西地域の団体と日本語教育活動)が七月に発刊された。
 九七年に創立五十周年事業で行なった実態調査内容に、数項目を加えた約六十項目に関する調査を今回行なっている。
 同誌によれば、「前回は全団体から回答が得られたが、今回は十九団体に過ぎなかった」としており、十二年間で同地域の日系団体の活動が衰退していることを示しているようだ。
 管内にある十一の日本語学校の調査も行ない、運営面での具体的な内容にも踏み込んでいる。
 なお、学習者や父兄への意識調査のアンケートも実施、日本語教育関係者にとっては、関心の深い一冊となりそうだ。
 尾崎さんは、「全伯コロニア団体に実態調査の動きが広がっていけば」と話している。
 年末までには、リベイラ沿岸日系団体連合会(FENIVAR)の傘下十一団体の実態調査も加えた日ポ両語版が刊行される予定。
 同誌の購入や内容に関する問合せは、尾崎さん(15・3271・2112、mamoru.ozaki@hotamail.com)まで。

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