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沖縄空手と古武道の世界を=日本からも参加して演武会=30日

ニッケイ新聞 2009年8月27日付け

 沖縄古武道神武会ブラジル支部(フラビオ・ビセンテ・デ・ソウザ支部長)は三十日午後三時から沖縄県人会館(トマス・デ・リマ街72)で「第二回沖縄空手・古武道演武会」を開催する。
 案内のためフラビオ支部長、仲村渠清徳実行委員長と、同演武会参加のため来伯した石橋満雄氏(沖縄小林空手古武道重礼館道場館長、福岡県柳川市)が本紙を訪れた。
 十歳で空手を始めたフラビオ支部長は、九一年に沖縄空手の新里善秀氏に弟子入り。その後古武道の習得も始めた。九七年から五度訪日して研鑚を積み、〇七年に神武会ブラジル支部を開設。消防士の仕事の傍ら、指導にあたっている。
 〇七年以来二度目となる今回の演武会では、同支部の生徒二百人とブラジル国内の空手道場の生徒らが参加し、演武を披露。琉球民謡協会、斉藤悟琉舞道場、城間和枝琉舞道場、和太鼓グループ喜楽も出演する。
 石橋氏は沖縄小林流空手協会教士八段、沖縄古武道連盟教士七段。フラビオ支部長とは十二年来の交流がある。
 ブラジル訪問は〇七年以来二回目。ブラジルの生徒について「本当の空手を教えようという意気込みを感じる。弟子も礼儀正しく、純粋に取組んでいる」と評価する。当日も演武を披露する予定だ。
 「沖縄文化継承のため、立派な演武を見せたい」と抱負を語るフラビオ支部長。仲村渠委員長も、「めずらしい武道の世界と、舞踊や民謡などを楽しんでほしい」と来場を呼びかけた。
 午後七時ごろまで。入場券は十五レアル。沖縄県人会(11・3106・8823)、Mercearia Nihon Hin Produtos Japoneses(2942・8096、ビラ・カロン)で取り扱っている。当日会場でも販売する。

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