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松柏・大志万=生徒手作りの四季祭り=父兄らもエプロン姿で

ニッケイ新聞 2009年9月17日付け

 松柏大志万アソシエーション(坂野ミウトン理事長)は十三日、「第十回四季まつり」を同本部で開催した。
 夏のような日差しの中、松柏学園・大志万学院(川村真由実校長)の生徒や友人、父兄、OBら約千二百人が来場。手作りの料理を頬張ったり、久し振りに会う級友との再会に喜んだりと、終日賑わいをみせた。
 また、エプロン姿の父兄や生徒の姿も目立ち、会場となった校舎や運動場内で声を張り上げていた。
 同祭は別名〃食いしん坊フェスティバル〃。ヤキソバやお好み焼きが父兄や高学年の生徒によって振舞われ、母親らの手作りによるケーキやアイス、あんみつなどが来場者を楽しませた。
 また、生徒が作った石鹸や和紙も売られ、売り子になった生徒が実際に販売する姿もみられた。
 エプロン姿で手伝いをしていた大沼潤さん(44、二世)は同学院に十一歳の息子レオポルド君(11)がいる。
 「親同士、みんな知り合い。ここは小さな家族のようで、楽しみながらやっている」と息を弾ませた。
 一方、父親の姿を頼もしそうに見上げるレオポルド君は、「甘いお菓子が食べられるので、茶道の授業が好き」と笑顔。
 自身も、三人の子供も卒業生の坂口律子さんは、「働く母親が増えたが、少しの時間をお裾分けして、人を助ける姿を親が示して欲しい」と思いを語った。
 講堂では同学園のOB二人がメンバーに入っている「琉球國祭り太鼓」も披露され、来場者の関心をひいていた。
 川村校長は「来場者に食事を提供するだけではなく、『来て良かった』という気持ちにさせる、そのような雰囲気が作れたのでは」と嬉しそうに会場を見渡していた。
 なお、同学園の「お話し大会」は十月三日に行われる。

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