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大耳小耳

ニッケイ新聞 2009年12月11日付け

 青空学級(PIPA)で約1年前から太鼓を指導する山本雄二さん(22、三世)。指導する上で一番大変なことは「atencao(注目)」だそうだ。演奏開始前に一度ぴたりと呼吸を合わせることが必要。11月にあった「第2回春の太鼓フェスティバル」にも参加したPIPA。山本さんによれば、「太鼓の腕はまだまだだが、腕を上げたり横に振ったりする仕草はすぐに覚えた」。上手下手は別問題、子ども達の笑顔が治療効果を証明している。
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 本日付け6ページで、長野県上田市で行われている失業外国籍市民への食品支援の記事を紹介したが、同じくブラジル人集住地の愛知県豊田市ではNPO団体による日系人支援の慈善バザーが開かれるという。毎日新聞によれば、こちらは市民から寄せられた日用品などを販売するほか、募金も受け付け。さらに会場で凧作りの体験教室も開かれるとか。日系人支援のための慈善バザーというのはあまり聞いたことがない。従来とは一風変わったにぎやかな催しになりそうだ。
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 6日にブラジル日本語センターが実施した日本語能力試験、全伯8カ所で約4千人が受験した。同日行われていたのは、試験内容の漏れが発覚し日程が変更されたEnem(国家高等教育試験)。10月から12月の実施に変更され、各種試験と重なったことで影響が懸念されていた。Enemでは多数の欠席者が出たが、各試験予想された混乱もなく無事に終了したよう。同センター関係者からも、安堵の声。

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