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サンパウロ市456年=マッピンは昔話に=ショッピング・センターの源流

ニッケイ新聞 2010年1月27日付け

 サンパウロ市が市制執行456年を迎え、商店の栄枯盛衰で話題になるのは、マッピンの没落とマラブラスの台頭。大木が倒れて、若木がニョキニョキ伸びる。次は誰がお山の大将になるか、新進の事業家を勇気付けると25日付けジアリオ・ド・コメルシオ紙が報じた。
 マッピンは1774年、貴金属と高級装飾品の店としてロンドンで開業した。サンパウロ市に支店を開いたのは1913年、15・デ・ノベンブロに1号店が開店した。ブラジルでは、初めての上品な欧米式百貨店であった。
 同店が市立劇場前へ移転したのは1939年、サンパウロ市中心街の象徴となった。当初は輸入品のみを扱い、上流社会の社交場であった。国産品の廉売や月賦販売を始めたのは、1953年。
 マッピンはショッピング・センターの源流といえそうだ。マッピンは1999年、倒産し看板を下ろした。いまではマッピンの名前を知らない世代となり、追憶の昔話となっている。

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