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福岡県人会=8月に百周年など3式典=南会長ら現役員再選

ニッケイ新聞 2010年2月18日付け

 ブラジル福岡県人会の第80回定期総会が7日午前、サンパウロ市の大阪なにわ会館で行われ、バウルーなどの支部からの参加者も含め約100人が出席し、8月27、28、29日に客家会館で開催予定の県人移住百周年、県人会創立80周年、第7回福岡県人世界大会に向けて、南俊男アゴスチーニョ会長ら現役員がそのまま再選された。
 開拓先亡者に1分間の黙祷を捧げた後、「まだまだ一世の力が必要。二世の力も合わせて会を守っていきたい。8月の百周年に向けて協力をお願いしたい」と南会長があいさつ。丸林茂樹副会長が議長に選任され、09年度事業・会計報告が行われた。収入は約6万7千レアル、支出は約5万7千レアルで1万レアルの黒字となり、10万2千レアルが10年度に繰り越されたと発表されると、拍手で承認された。
 10年の予算は収入6万8500レアル、支出約7万レアルで、繰越金があるために拍手で承認された。年会費は昨年と同額の50レアル。
 高齢者に母県からの祝い状と記念品が一人一人渡され、続いて、今年出発する県費留学生5人が紹介された。
 サンパウロ市在住の清水博史エステバンさん(21)は「日本の先端技術を学びたい。この機会に祖父母が生まれ育った家を訪ねたい」、マリリア市の松延多美さん(25)は「日系人のルーツである日本を知る大切な機会」、サンパウロ市の今村フラビオさん(25)は「帰国したら県人会のために協力する」、サンパウロ市の中村明美さん(23)は「日本で働いている日系人について研究し、彼らを支援したい」、ブラジリアの内田シベレさん(27)も「環境問題、国際貿易を学びたい」などと日本語で抱負を語った。
 役員改選が行われ、現役員の単一シャッパと報告され、拍手で承認された。その他の項目で、丸林副会長は百周年式典の予算を27万レアルと報告し、「今手元に集まっているのは8万レアルだけ。まだまだ足りない。支部の協力をお願いしたい」と呼びかけた。
 梶本茂雄書記からは記念誌編纂事業について、予算8万レアルで1千部、A4サイズで400頁にすると報告され、広告掲載への協力依頼も行われた。歴代会長座談会も同誌に掲載すべく準備が進められている。
 最後に中村勲顧問が「8月には大きなイベントがある。47都道府県に恥ずかしくないお祝いをしたい。みんなで協力を」とのべ、松尾治名誉会長が県人の団結を呼びかけて閉会し、新年会を兼ねた昼食会となった。
 【役員】会長=南俊男、副会長=平山イナシオ秀夫、田中公(いさお)、丸林茂樹、古賀正倫(まさみち)、福永ミルトン、第1会計=池田勝義(かつよし)、第2同=西木戸エジソン幸治(こうじ)、第1書記=梶本茂雄、正監査=池田武、大力(だいりき)隆文、鐘ヶ江(かねがえ)誠

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