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松柏・大志万学院=玉川大学・学園と交流=研修生4人が授業見学=「よりよい教育考えたい」

ニッケイ新聞 2010年2月20日付け

 松柏・大志万学院(川村真由実校長)が2000年からパートナーシップを結ぶ玉川大学・学園から今月研修生4人が来伯、17日斎藤永美副校長と共に来社し、研修の抱負を語った。
 4人は、1~2カ月の滞在期間で同学院の幼稚部、小中学部、高等部で日本語授業の見学・実習を行う。
 玉川学園高等部から参加したのは、玉川大学教育学部へ進学を予定する3年生の兒玉愛恵さん(17、神奈川)と多田瑞穂さん(17、東京)。2人は、同学院保護者の家庭にホームステイして回る。
 兒玉さんは、「同学院は、玉川学園の教育を手本としていると聞いた。その教育現場を知り、大学での学習に活かしたい」と意欲を覗かせる。
 多田さんは、一昨年の同研修に引き続き2度目の来伯。大学で日本語教育を学びたいと話す多田さん、「研修で、日本語教師の仕事や実際の授業の様子を知りたい」と目を輝かせた。
 玉川大学卒業・桜美林大学大学院言語教育研究科1年生の島田美幸さん(23、茨城)も同研修は2回目の参加。
 「前回の研修で国語の教科書を使った指導に興味をもった」という島田さん、大学院での研究テーマはブラジル年少者の継承日本語教育と国語教科書指導の関連性に設定した。「授業観察に加え、教師に教育の考え方をインタビューしていきたい」と力を込めた。
 東京家政大学卒業・玉川教職大学院教育学研究科2年生の杉田明日香さん(24、神奈川)は、教員志望。「今まで日本の教育を見つめてきたが、今回はブラジルと日本の小学校教育の差異を知り、より良い教育の在り方を考える機会にしたい」と期待を示した。
 斎藤副校長は、「日本語教育を行い、ブラジル人を立派に教育していることを知ってもらいたい」と話していた。

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