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鳥取総会=サークル活動盛り上げを=「熟年会」新たに開始

ニッケイ新聞 2010年3月2日付け

 ブラジル鳥取県人会(本橋幹久会長)は2月7日午前、通常総会を鳥取交流センターで開催した。
 同会の昨年度収支は、収入約19万6千レアル、支出約15万8千レアルで、約3万8千レアルを繰り越し。
 事業としては、踊りや日本語、各種日本文化など約25の講座に加え、昨年は婦人部による「モケッカの日」を初めて開催し、好評を博した。希望の家のフェスタでのボランティア活動や、地域住民に向けてフェスタ・ジュニーナも開催した。
 県費留学生、技術研修員(各一人)、中堅リーダーの派遣・受け入れなど母県との交流も継続。昨年からは、新制度として研修員OBが再び母県で学ぶ短期研修制度も始まった。
 「今年も同じようにやっていきたい」と本橋会長。例年の事業に加えて県人会会報「伯因伯」の発行、婦人会による食イベントを「鳥取グルメの日」として2回開催するという。
 文化講座ではこれまで10年間実施されてきた「鳥取熟年大学」を「鳥取熟年会」として会が中心となって実施するほか、郷土芸能の銭太鼓を盛り上げていく考えだ。
 今年度予算は、収入17万5千レアルを計上。事業・会計報告、事業計画・予算案いずれも拍手で承認を受けた。
 当日は、今年度県費留学生の西坂幸二アンドレさん(25、3世、サンベルナルド)と技術研修員の根布谷ユリ・ジェシカさん(21、3世、トレス・ラゴアス)が自己紹介した。
 「緊張します」という西坂さんは鳥取大学で口腔外科を学ぶ予定。現在はサンパウロ市で大学に通う根布谷さんは広告関係の研修を行う。「日本語をがんばって勉強したい」と意気込みを語った。
 この日はまた、県から日本語教師として第二アリアンサ移住地へ派遣されている木下孝子さんが3年の任期を終えるにあたりあいさつ。「日本に帰って鳥取の小学生にブラジルのことを教えていく事が私の仕事だと思う」と話した。8代にわたって続く同事業。木下さんの後任も派遣される見込みだ。
 総会終了後は一品持ち寄りの新年会が開催された。西谷博名誉会長が「家族そろって日本語を学び、これからも鳥取県を大切にしてほしい」とあいさつし、乾杯の発声。食事の後は各文化講座の発表もあり、にぎわった。

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