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ブラジル人の困窮防げ=浜松で生活設計セミナー

ニッケイ新聞 2010年3月11日付け

 【静岡新聞】在日ブラジル人などを対象にした「生活設計セミナー」(静岡県西部県民生活センター主催)が5日、浜松市中区の県西部地域交流プラザで開かれた。日系人離職者に対する国の帰国支援事業が同日に申請期限を迎えたことを受け、今後も長期間日本に在住するブラジル人の生活困窮を防ぐ目的で企画した。
 県金融広報アドバイザーの池谷てる代さんが講師となり、将来の収入と支出を想定した「長期計画表」や家計簿の作成方法などを紹介。「お金を使うためではなく、節約するために家計簿を付けてほしい。日常生活で使いすぎないよう注意が必要」と説明した。
 失業中の日系ブラジル人男性(55)は「雇用保険で生活しているが、貯金はない。もっと前に教えてほしかった。母国の家族のためにも、お金をためていきたい」と話していた。
 昨年秋以降、同センターには失業したブラジル人から住宅や教育、車などのローン返済に関する相談が増えているという。

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