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「移住者はブラジルの巨匠」=千葉県=森田知事講演に250人=聖市

ニッケイ新聞 2010年5月6日付け

 1日からブラジルを訪れた千葉県の森田健作知事による特別講演会が2日午後4時から、聖市の宮城県人会館で開催された。ブラジル日本会議(小森広理事長)、千葉県人会、ブラジル日本文化福祉協会など全15団体による共催。「コロニアに元気、ロマンを与えてもらいたい」という主催者の思いから同講演会が実現し、会場には共催団体関係者を含む250人近くが集まった。
 森田知事は同日午前中に開催された千葉県人会新会館竣工式典に出席後、講演会場へ到着した。
 45分ほどの講演では、映画「夕月」のヒット後訪れた、「バカにされ、俳優を辞めようと思った」という苦労の日々。その後、思いを新たにして、自らの芝居を基礎から見直し、努力を重ね、「人はこんなにも涙が出るのかと思うほど泣いた」という青春ドラマ「おれは男だ!」で主演が決まった瞬間を含め、自身の歩みを振り返った。
 持ち前の熱い口調に情緒ある話し方。「努力は決して嘘をつかない」という自らの信念を象徴するような身の上話を、多彩な表情を交えて語り、来場者の笑いを誘う場面もあった。
 青春とは自分の心の持ちよう、何かに挑戦してやろうという時が青春であると説明し、「青春の巨匠」と呼ばれていることにふれて、その姿を移民と重ねた。
 青春を賭けてブラジルにやってきた移住者に対し、森田知事は「皆さんはブラジルの巨匠です」と称賛し、最後に深く頭を下げると、会場からは大きな拍手が起こった。
 講演終了後は、流れ出したメロディーにのせてヒット曲「さらば涙と言おう」を熱唱。来場者の手拍子と相まって、会館はコンサート会場さながらの盛り上がりを見せた。
 その後、千葉県人会会長の原島義弘さんの挨拶、小森さんの万歳三唱で講演会は終了した。
 千葉県総合企画部報道広報課長の浜本憲一さんは、「非常に気持の乗った講演だった。歌まで歌ったところは見た事がない」と驚いた様子。「ふるさと、家族を思う気持が、政治家としての知事の原点。その思いを共有できたからこそ、思いが強くなったのでは」と語った。知事は多くのファンに囲まれる中、気軽にサインの求めに応じ、会場を後にした。

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