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移民文庫増補版が完成=DVDに160点を収録=サイトで無料公開も

ニッケイ新聞 2010年5月29日付け

 その多くが絶版になってしまった主要な移住史関連の文献から移民文芸まで、貴重な約160点のデータを収録した「ブラジル移民文庫」の増補版が完成し、26日午後に日伯ビル9階の石田勉コンピューター教室内で記者会見が行われた。

 同文庫の会(続木善夫会長)の主催だが、入力・校正などの実働を担ったのは醍醐麻沙夫さん(75、神奈川出身)で、「二世の代になり、多くの家庭で日本語文献が捨てられ、貴重な移民史料がなくなってきている。物書きとして、それを書いた先人に対して申し訳ないという気持ちがあり、これを始めた」と説明する。
 06年から作業を始め、08年には百周年記念事業として100冊分を収めた第一版を出して配布した。それから2年がかりで、第一版の誤字脱字を60万字以上直した上、さらに書籍など40点を付け加えた。
 PDF形式で入っているので、読むためにはパソコンが必要。DVDを入れ、アクロバットリーダーを使って読むことができる。
 移住初期の貴重な写真がつまっている『南米写真帳』(力行会、1921年)『移民40年史』『同80年史』から『バストス25年史』のような地方史、戦前戦後のコロニア製教科書、『コロニア小説選集』などの小説集、随筆、詩、短歌、俳句、美術画集、芸能史からコロニア演歌(島田正市作品集)なども収録されている。
 醍醐さんは「この文庫に収められた文献は、著者本人や遺族からデジタルデータにして公開する許諾をえている。このDVDをコピーして自由に配布してほしい」という。関係者には無料で配布するが、資金的問題があるために、一般向けには百周年協会(11・3209・3875)と文協図書館(11・3208・1755)で20レアルでわけている。
 醍醐さんは日本移民の役割として、「日本の人に伝える」「二世、三世など後継世代に伝える」ことを挙げ、今回の文献データをサイトでも公開し、日本からも自由にダウンロード(www.brasiliminbunko.com.br)できるようにしている。「これを読んで、移民=苦労話というイメージから脱却してほしい」と力を込める。
 また後継世代に向けて、ポ語の移民関連の文献でも同様の作業を進めており、すでに30冊ほどの入力が終わっており、いずれサイトを通して公開するという。
 学術関係者向けに、DVD8枚組の文献の各頁をスキャンした画像集も用意している。問い合わせは醍醐さんのメール(daigomasao@hotmail.com)まで。

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