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パラグアイ=大使館職員が横領=手数料など164万円

ニッケイ新聞 2010年6月5日付け

 【共同】外務省は2日、在パラグアイ日本大使館の現地職員の男性(44)が、旅券発給手数料など約164万円を横領していたとして、男性を懲戒解雇、渡部和男駐パラグアイ大使を厳重注意、直属上司の領事を厳重訓戒にしたと発表した。
 同省の調査によると、男性は日系人で1991年から大使館に勤務。2008年3月からことし1月までの間、旅券139件、査証81件、在留証明1件を窓口で発給する一方で、手数料を大使館に納めなかった。
 上司の領事には「景気が悪く、書類を申請しても窓口に取りに来ない人が多い」と説明していた。男性はギャンブルに手を出していたという。
 1月にパラグアイでの旅券発給の登録数が極端に減少していることに本省の旅券課が気付き調査、発覚した。男性はその後、全額を返済した。

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